はじめに:血圧が高いと血管が固くなり脳梗塞や心筋梗塞や腎不全や認知症の発症が多くなります。
脳。心臓、腎臓を守るため血圧を下げることが必要です。
高血圧とは:140/90以上(WHO.日本高血圧学会共通)上の血圧は、心臓が最も収縮している時、下の血圧は心臓が最も拡張している時の圧です。
降圧目標:75歳以下の方は、125/75以下 75歳以上の方は、135/85以下
診察室では、140/90以上 家庭では、135/85以上
白衣高血圧(1/3が将来本当の高血圧になる)
仮面高血圧(40歳以上の10人に1人)ストレス型、早朝型、夜間型
早朝型は、脳梗塞、心筋梗塞を起こす危険が高いので、体の冷え、冷たい水道水、
寒い浴室、薄着を避ける。くすりは、1日2回か、夜寝る前に服用
夜間型は、血管が休みことができないので、動脈硬化をおこしやすい。慢性腎臓病、
糖尿病、心不全、睡眠時無呼吸症候群の人で多い。
食塩をとらないパプアニューギニア(1.57g、0.8%)の民族と南米のシングー族(0.34g、1%)、ヤノマミ族(0.012g、0%)は、歳をとっても血圧は(100-110/60ぐらい)、一生涯血圧が上がらない
原因は食塩だけでなく、現代人は、アルコール。運動不足、肥満が血管を痛めることも原因です。
血管が痛む前に高血圧の治療をすることが重要です。
血圧は、自宅で血圧測定、つまり、自己血圧測定をすることが重要です。
血圧は、測る度にかわるので、一定の条件一定の時間ではかることが重要:
血圧計は、上腕測定(手首での測定はやめましよう)
血圧測定は一度に2回まで、運動や散歩直後、寒さに震えながらの測定はしない。
朝:起床後1時間以内(早朝高血圧のある人は30分以内)、トイレの後、朝食の前、薬を飲む前)
夜:夕食の前後、薬を飲む前、入浴後や飲酒後は避ける。寝る前だと忘れ易い。
減塩:男性8g以内 女性7g以内 高血圧6g以内 実際は男性11g、女性9.2g(平成27年度、
国民健康栄養調査にて)岩手県は塩分摂取量日本一(平成24年、男12.9g、女11.1g)で脳卒中の死亡率も全国1位。
イギリス:CASH法(Consensus Action on Salt & Helth) 塩と健康 国民運動 2006年加工食品の食塩量を減らす法律85品目20-40%減塩にて脳卒中・心臓病の死亡を2003年から2011年までで約40%減少)
減塩リスト150品目以上:本高血圧学会 減塩食品リスト(http://www.jpnsh.jp)
カップめんインスタントラーメン(5.4-5.5g)、梅干し(1.8g)、漬物(0.8-1.2g)、塩ザケ(0.9g)パン(0.9g)キムチ(0.7g)さつまあげ(0.7g)
毎月17日は、減塩の日
2015年から、食品表示法にて、食塩相当量(g)の表示が義務化(2020年完全実施)
薬 血管を広げる:カルシウム拮薬、ARB,ACE阻害薬 血液量を減らす:利尿薬
副作用:カルシウム拮薬(ほてり、むくみ 動悸)、ARB(カリウム上昇),ACE阻害薬(から咳、カリウム上昇) 血液量を減らす:利尿薬(尿酸上昇、糖脂質代謝悪化、カリウム低下)
なかなか血圧がさがらない時は、2次性高血圧のこと有り:副腎性原発性アルドステロン症(レニン、アルドステロン)、褐色細胞腫、腎血管性